おしゃべりの五線譜

言いたいことをぽつぽつ。語彙力をください。

推しの舞台を初めて観劇した話

タイトルのまんまです。

私がここ3年ほど推している溝口琢矢さんの出演する舞台を、初めて生で観劇してきました。「3年も推してるのにようやく?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

仰る通りです、ようやくなんです(舞台が初めてなだけで、ライブは昨年参加しました)

 

舞台の内容についての感想というよりは、舞台の上の推しの姿を観て感じたことをぽつぽつ語っていく感じになると思います。元々語彙力なんて持ち合わせていないので同じ言い回しばかりになりますが、それでも読んでやるよという方はよろしくお願いします。読むのが疲れたら遠慮なくブラウザを閉じてくださいね。

 

 

 

そもそも何故溝口さんにハマったのかという部分に少し触れておきたいと思います。

元々アミューズの他の俳優さんが好きで買ったハンサムライブの映像(2013年のもの)を観ている中で「あれっなんか可愛い子がいるぞ……?」と思いつつもその時は全くハマらず、その後発売された「BOYS BE HANDSOME!!」を観ているうちに「あ、だめ、こんなに可愛い姿が抜かれてるとハマってしまう、推されてるものには全力で乗ってしまう……!」と気が付いたら私の中の推しボックスの中に仲間入りしていました。

仮面ライダーゴースト」での可愛らしい修行僧役に癒されていたある時、「ドリフェス!」のPRJがスタートしました。正直始まった当初は今ほどがっつりハマってはおらず、自分のツイートを遡ってもアプリの事前登録開始の時にようやく触れた程度です。担当するキャラクターが発表された時「えっクール系?低音ボイスなの?」と驚いたのは覚えています。

本格的に彼に落ちたのは、アプリがスタートしてから1年後のファーストライブでした。それまでどうしても彼にはダンスのイメージがなく、ライブで踊る姿を観てものすごい衝撃を受けたのです。「えっ、この人こんなに踊れるの!?」と失礼ながら思いました。どちらかというと可愛らしいお顔立ちをしていて体格も華奢な彼が、身体全体を使って美しく、かっこよく、時に色気のあるダンスを踊る姿を観て、そのギャップにすっかりハマってしまいました。

 

少しといいつつ長くなりましたが、要はギャップで落ちたということです。可愛いだけじゃないんだぞ、と。様々な表情を見せてくれる溝口さんに気が付いたらメロメロになっていました。

 

 

 

そんなわけで本題ですが、今回私が弾丸遠征して観劇したのは

 

Coloring Musical「Indigo Tomato」(大阪)

舞台「ジョン万次郎」

 

…の二つです。

「Indigo Tomato」だけは先に観劇予定が決まっており、「ジョン万次郎」はかなり悩みました。推しの初主演作品は観たい、でも先に遠征の予定があるから同じ月は経済的に厳しい……。そんな中でフォロワーさんから観劇のお誘いを頂き、「迷うよりはいっそ行った方が」との思いで観劇を決めました。結果から先に言うと、東京行きを決めて大正解でした。あれは観ないと後悔する舞台だった。溝口琢矢はスゴいヤツだった……。

 

 

まず「Indigo Tomato」の方から語っていきたいのですが、この舞台の時は割と後方の席でオペラグラスも持っていなかったため、表情を観ることはほぼ出来ませんでした。なのでどうしても目に見える部分以外の印象が強くなっております……。

観劇直後に長々と書いたことでもあるのですが、この舞台ではとにかく彼の歌に圧倒されてしまいました。本当に失礼ながら、「この人こんな歌い方出来たの!?」とその時素直に思ったのです。歌の上手なキャストの皆さんの中で彼は大丈夫なのかとハラハラしていたのですが、余計な心配でした。ちゃんとミュージカル歌唱に近付いた歌い方をしていることにとても感動してしまいました。

歌の経験については彼もパンフレットの中で触れている通りなので、本当にすごい努力をされたのだと思います。この時思い出したのが、以前公開されたとみーとのインタビュー(http://domonet.jp/plus/post?id=557)でした。詳しくはリンク先を読んで頂きたいのですが、この中で彼が話している「劣等感」の話がふと浮かんだんですよね。経験が浅いことを「まだまだこれから」と捉える彼だからこそ、ここまで歌のレベルを引き上げたんだろうなと思いました。

本当に、本当に歌が素敵だった。低音域をあんなに綺麗に歌うなんて思わなかった。高音域が少しだけ苦しそうだったけど、きっとその部分も彼は自覚していると思っているので次の舞台では絶対進化してるはずです(そう思いたい)

 

ここでは歌にしか触れなかったけど、それ以外の部分も本当に素晴らしかったです(本役とそれ以外の群衆を演じ分けているところは切り替えがすごかった)細かい部分を追い切れなかったのが本当に悔しい!DVDが届いたらまた改めて色んな部分をじっくり観ていこうと思います……。

 

 

それから少し経ち、今度は「ジョン万次郎」の観劇のため東京に飛びました。

前回の「Indigo Tomato」で学習したので今度はオペラグラスを購入して臨みました。持って行って良かったよ……表情めちゃくちゃ良く見えた……。

 

予習として原作の小説を事前に読んでいましたが、これがまた読みやすくて面白かったんですよ。そして買った当時ツイートしたし色んな方が仰っていたことですが、万次郎のセリフがめちゃくちゃ溝口さんの声で再生される(笑)きっとそのままの人物なんだろうなと思ってワクワクしていたら、予想以上に万次郎が溝口さんで、溝口さんが万次郎でした。

 

第1幕は原作にあたる部分で、遭難し捕鯨船に助けられ、アメリカに渡ってから日本に帰るまでが描かれています。第1幕が終わるまでに描かれる年月は10年分くらいになると思うのですが、それを表情、姿勢、仕草、声のトーン等様々なもので表現しているんですよね。新しいことに興味を持ってキラキラとした瞳(オペグラ覗いたら本当にキラキラ輝いていたんです、本当です)で語る姿といったら……!

すごく個人的には原作の五月祭のシーンを溝口さんの万次郎と聖菜ちゃんのキャサリンで観たかったのですが見事にカットされていました。なんで!(詳しくは原作を読んで頂きたいのですが、テリーと万次郎のやり取りの可愛らしさ、キャサリンの愛らしさ、そして差別に対する万次郎の複雑な思いが爆発するシーンがカットされたのは惜しすぎる)

第2幕はなんといってもラストの長セリフでしょう……。そのシーン、その時代までの万次郎を作り繋いできたもの、それに対する思いを語る姿を観て、溝口さんが何度も「命を懸けている」と仰っていた意味が分かった。本当に何も上手く言えないんだけど、彼じゃないとあのシーンは出来なかったと思う。共演者の方からも「万次郎そのまま」と言われた溝口さんが「ジョン万次郎」として生ききったからこそ、説得力のあるシーンになったと感じました。

 

 

私が今まで彼のお芝居(ジャンル問わず)を観て「好きだなぁ」といつも思っていたのは「その人物が確実にそこに生きている」という説得力を感じられるところだったのですが、今回二つの舞台を生で観劇してより強くそれを感じることが出来ました。

歌の成長を観て、演技にも圧倒された。別の現場ではダンスもぐんぐん成長している。彼に出来ないことなんて無さそうですが、「劣等感を持ち続けることが僕にとってはちょうどいいあり方」と語っているのできっとまだまだ想像を遥かに超えた先まで進化していくんだと思います。

 

何度考えても驚くことですが、彼は「Indigo Tomato」の本番をしながら「ジョン万次郎」の稽古をしていたんですよね……。この世界では当たり前にあることなのかもしれませんが、それでもあまりにもハードスケジュールすぎる……。努力、体力、精神力等、彼の役者としての覚悟のようなものの一部を見せて頂いた気がします。

 

本当に、なんてすごい人を好きになってしまったんだろう。

定期的に言っていることではありますが、溝口琢矢さんを応援することが出来て幸せです。今回観劇に行って改めて思いました。

 

次は「宝塚BOYS」が控えてますね。きっとさらに進化しているであろう彼の姿を観るのが本当に楽しみ!そのためには第二次繁忙期を頑張って乗り越えます……イケるっしょ!!

 

 

余談。

流れ的に書くタイミングを失ってしまっていたのですが、「ジョン万次郎」の第2幕で個人的に悲鳴を上げたかったのはお鉄ちゃんをお姫様抱っこして階段を下りていくシーンでした。女性を軽々と抱きかかえられる腕力があるんだという事実を突き付けられた瞬間のときめきにも似た興奮といったら……思わずオペグラでガン見してしまったシーンでした。お願いだから円盤に収録してください。